ザ・クロマニヨンズ「JUNGLE9(ジャングル・ナイン)」

ザ・クロマニヨンズ「JUNGLE9」9thアルバム

1.生活
2.やる人
3.夜行性ヒトリ
4.這う
5.生きてる人間
6.エルビス(仮)
7.俺のモロニー
8.オバケのブルース
9.原チャリダルマ
10.ボラとロック
11.中1とか中2
12.今夜ロックンロールに殺されたい

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前半(1~6曲目)の感想

1曲目は「生活」。ボ・ディドリビートのノリの良いロックンロール。このアルバムで、唯一ジャングルっぽい曲かもしれない(笑)「つまらない生活なんて 笑い飛ばしちゃえよ」のフレーズが、いかにもマーシーらしくて最高!

2曲目「やる人」、叩か見かけるようなギターリフが印象的な、ストレートなパンクナンバー。コビーの直線的なベースがカッコイイ。偉人でも有名人でも何者でも人だって、爆発的に生きている、そんな「やる人」はいるんだぜ。

そして3曲目「夜行性ヒトリ」、単純に曲がカッコイイ。「夜行性ヒトリ」とは一体何なのか、歌詞を見てもさっぱり分からないけど、物凄い生命力を感じてしまう、名曲。ヒロトの歌も絶好調!

4曲目「這う」、ギターのカッティングがカッコイイ、ダンサブルなナンバー。そしてダンサブルなのに、ブルージィなギターとハープが絶妙な一曲。

5曲目「生きてる人間」、冒頭から懐かしい「人間人間!」の掛け声が!今を生きている人間の、無条件な歓喜を歌った楽しい曲。ライブで盛り上がりそうだなあ。

そして6曲目、シングルにもなった「エルビス(仮)」!冒頭のギター、そこから入るヒロトの鋭い歌声が最高!歌詞は断片的で分かりづらいけど、何か大切なことを教えてくれるような名曲。

後半(7~12曲目)の感想

さて後半、7曲目は「俺のモロニー」、曲頭スローテンポで聴かせる様に歌うヒロトが珍しい・・・と思いきや、一気にかっちょいいパンクナンバーへ!そもそもモロニーって何者!?何だか分からないけど、楽しくロマンチックな、これも名曲!

8曲目は「オバケのブルース」、どこへ行くあてもないオバケの日常を歌ったうた(?)1stアルバムの「くま」に似た雰囲気のほのぼの感のある、ブルースという割には、楽しい曲。

さてさて来ました、クロマニヨンズお得意の変な曲、9曲目の「原チャリダルマ」。髭もそらず、風呂に入らず、原チャリに丸三年乗るダルマって何なんだ(笑)最後のマーシーの「タバコすいてえ」というセリフが聴きどころ。

10曲目「ボラとロック」、このアルバムで一番よく分からない曲かもしれない。ボラとロッケンローの関係性は一体・・・うーん。曲自体はかっこいいよ。

11曲目「中1とか中2」、タイトルの通り、中1とか中2辺りの、心情や情景を歌ったような曲。割と具体的な風景描写の後に、なぜかサビは「パンチラ」の連呼で締めるという、斬新な曲(笑)

ラスト12曲目「今夜ロックンロールに殺されたい」、ヒロトのロックンロールに対する愛を、ひたすら純粋に歌った超名曲!1stアルバム辺りに入っていても良さそうな、シンプルで分かりやすく、それでいて胸に響く、クロマニヨンズらしい一曲。今後のライブでも、ぜひやって欲しい!

抽象的だけど胸に刺さる名曲たち

このアルバムは、色とりどりの楽しい曲に紛れて、ひょっこり名曲が顔を出すような、おもしろい作品だと思います。中でも特に、「夜行性ヒトリ」「エルビス(仮)」は歌詞の意味も分からずにグッと来てしまいます。クロマニヨンズが作った、このジャングルアルバムから抜け出す頃には、生きる活力がみなぎっていること請け合いです!

JUNGLE 9
ソニーミュージックエンタテインメント