ザ・クロマニヨンズ「MONDO ROCCIA(モンドロッチャ)」

ザ・クロマニヨンズ「MONDO ROCCIA」 4thアルバム 発売日:2009年10月28日

1.ジャングル・ジャミン
2.グリセリン・クイーン
3.鉄カブト
4.フンカー
5.炭酸
6.ジョニークール
7.ムーンベイビー
8.アウト
9.酒じじい
10.突然バーン
11.恋に落ちたら
12.エロこそすべて

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前半(1~6曲目)の感想

1曲目は「ジャングルジャミン」、久々に来ました、原始人系ナンバー!ジャングルビートとでも言うかのようなグル―ヴィなドラムと、雄叫びのようなヴォーカルが最高!1曲目にふさわしいかっちょいい曲です。マーシーのギターソロも絶好調!

2曲目「グリセリン・クイーン」、シングルにもなった名曲。生きている今この瞬間、1秒1秒が伝説なんだぜ。「99本のギター 99人のガキが 1本ずつ買ってった」なんて、意味はよく分からないけど、凄くマーシーらしい表現だなと思う。グッとくる。

3曲目「鉄カブト」、不意打ち!これが超名曲だ!!鉄カブトという単語からは想像できないような、切実な言葉がずらっと並んでいる。やっぱりはっきり意味は分からないけど、何だか大事なことを訴えかけてくる。「あの人の 思い出は 守ってくれ 鉄カブト」最高だ。

4曲目「フンカー」、ここで小休止、ミドルテンポのロックンロールナンバー。ハイロウズのノロノロに似てるね。火山の近くで生まれた「フンカー君」について歌ったうた。ヒロトっぽいなあと思ったら、マーシーの曲だった。

5曲目「炭酸」、ギターの単音弾きがいちいちカッコイイ。炭酸みたいな、危ないブツってなんだろうなあ。

6曲目「ジョニークール」、一曲支配するようなギターリフがカッコイイ。希望も夢も、名誉も地位も、全部関係ねえ!いつだって、大好きな事を、ひとつだけ、見つめていればいいのだ!ゴージョニーゴーだ!ジョニー・ビー・グッドだ!!

後半(7~12曲目)の感想

7曲目「ムーンベイビー」、いきなりロックイズム全開のナンバー。ヒロトの「I LOVE YOU」と、マーシーの「COME ON BABY」の、ひたすらの掛け合いがいい感じ。と思ったら、展開は突然メロディアスになるのが面白い。その辺、マーシーらしくて良い。

8曲目「アウト」、あぁカッコイイ!なんだろう、今までありそうでなかった曲だ!この辺はもう、歌詞に意味は求めなくていい気がする。ダーティなロックンロール。マーシーのギターソロがカオティックでめちゃくちゃカッコイイ。ロックって、セーフじゃないよな?アウトだよな?

9曲目「酒じじい」、畑で汗をかいては、仕事後の一杯を楽しみにしている、酒じじいの歌。酒じじいは、癒し系もデジタルも、よくわがんね。とりあえず、もう一杯呑ましてけろ。マーシーにしては、くだけてて、オモチロイネ。

10曲目「突然バーン」、また来てしまった、突然の名曲!自分の価値観が180度変わることは、ある日、突然に、バンバッカバーンと、突然にくるかもしれない。それは、直径30cmのレコード盤かもしれない。それは、放課後の自転車置き場、佇んでいるあの娘かもしれない。僕にとってはこの曲が、正に、突然バーンだよ!!

11曲目「恋に落ちたら」、タイトルからもう、なんだかキュンとするナンバーを想像しちゃう。それが変化球どころか、魔球というか、そもそも野球じゃねい!思いもよらない方向から、「恋に落ちたら」を歌った素敵な曲。とりあえずヒロトの歌がカワイイ。ところどころ出てくる、12弦ギターがいい味出してるネ。

12曲目「エロこそすべて」、そのタイトルから物語るように、エロの賛歌!エロまた、エロとか、ちびっとスペイン風味?「ヘイ エロ いいぞ」の掛け声が何だかサッカーっぽいし、もう、何が何だかよく分からなくなってしまったアルバムの締めの曲。

聴きごたえのある4thアルバム

このアルバム、12曲で34分ほどなんですが、短い曲に大切なことが詰め込まれているような、そんな印象を受けました。特に、「グリセリン・クイーン」「鉄カブト」「突然バーン」ですかね。もう、ヒロトとマーシーってなんだろう。「ミックとキース」、「ジョンとポール」、「キヨシローとチャボ」、そういう対にするんじゃなくて、もはや一心同体レベルで、最高の友達でいて、バンドメンバーなんだなと、何だか感じた一枚でした!