ザ・クロマニヨンズ「ラッキー&ヘブン」11thアルバム

今回は、2017年10月11日発売した、ザ・クロマニヨンズの11枚目のアルバム「ラッキー&ヘブン」の感想を書いていきます。

ザ・クロマニヨンズ ラッキー&ヘブン

まずジャケットですが、どっかで見たことあるような・・・そう、2013年に発売されたストーンズの新曲「Doom & Gloom」にソックリです。

Doom&Gloomのジャケット

考えてみると、「LUCKY & HEAVEN」と「DOOM AND GLOOM」で、近いところはありますね。まあ、今回もジャケットはデザイナーさんにお任せで、タイトルも「何となく」らしいですがw


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前半(1~6曲目)

1曲目「デカしていこう」やや哀愁漂う和風テイストの入った、アルバムの幕開けに相応しいノリの良い一曲。マーシー曰く「お前でかしたな!」の「デカす」だそうです(笑)ファッツ・ドミノの「I’m Gonna Be A Wheel Someday」という曲の邦題が「ぼくもデカすよ」らしい。

2曲目「流れ弾」絶望の淵にいる人に、そっと手を差し伸べてくれるような、温かい歌に感じました。歌詞に出てくる「青い薔薇の花言葉」には、「夢かなう・希望」という意味があります。

3曲目「どん底」これがクロマニヨンズだ!と言わんばかりの、全ての悩みをぶっ飛ばすようなロックンロール!「どん底だから あがるだけ」って、マーシーらしく超ポジティブな一曲です。

4曲目「足のはやい無口な女子」ムード歌謡っぽい、珍しい雰囲気。ちょっとバカバカしいコーラスが面白くて、ライブでやったら笑っちゃいそうwマーシー曰く「そうですね。ピンキーとキラーズです。」

5曲目「ハッセンハッピャク」本作でも、最も歌詞が感覚的な一曲。ヒロト曰く「これも書いたときはとりあえず【ハッセンハッピャク】って語感がいいなって思っただけなんだよね。でも途中で気付いた。」ということで、どんな意味があるのやら・・・。

6曲目「嗚呼!もう夏は!」やけに重たい雰囲気の曲に、歌詞は断片的な夏の思い出、アンバランスさが面白い曲です。

後半(7~12曲目)

ザ・クロマニヨンズ ラッキー&ヘブン

7曲目「盆踊り」これはもう、タイトルの通り、曲も歌詞も完全に「盆踊り」ですw楽しい曲ですが、おじいちゃんもおばあちゃんも、もう死んでるのが、ちょっと切ない。

8曲目「ユウマヅメ」タイトルの「夕まづめ」は、釣り人が使う言葉で「夕方の魚が餌をよく食べる時間帯」という意味。釣りをしながら自問自答するような、ゆったりした曲。

9曲目「ルンダナベイビー」名曲感の強い一曲。「だれか 好きになるけど だれかと 僕は 違う人」というサビに、グッと来ちゃう。

10曲目「ワンゴー」チャックベリー風のリフで始まる、アップテンポのロックンロール!犬版「ジョニー・B・グッド」的な、ワンワンゴー!な、痛快なナンバー。

11曲目「ジャッカル」マーシーが唸る、ミディアムテンポのロックンロール。ハイロウズの「アネモネ男爵」に似たメロディが懐かしい。

12曲目「散歩」ヒロト曰く「あそこにエンドロールのクレジットが出てくる感じですね。」と、アルバムの最後を飾るにふさわしい、お散歩しながら帰るような、優しい曲。

バリエーション豊かなアルバム

今回のアルバムは、クロマニヨンズにして珍しく、ゆったりとした曲が多く、新鮮な感じがしました。曲のテーマも、盆踊りや釣り、散歩など、のどかな雰囲気が感じられるのが良かったです。

クロマニヨンズも結成11年で、ヒロトとマーシーのバンド最長記録を突破しましたね。今後もゆるっとした大活躍に期待しちゃうぜ!