ザ・クロマニヨンズ「ACE ROCKER(エース・ロッカー)」 6thアルバム

ザ・クロマニヨンズ「ACE ROCKER」 6thアルバム 発売日:2012年1月18日

1.他には何も
2.ハル
3.バニシング・ポイント
4.欲望ジャック
5.シャイニング
6.ボッチ
7.ゴー ゲバ ゴー
8.ナンバーワン野郎!
9.雷雨決行
10.49cc
11.ライオンとサンシャイン
12.メキシコの星

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前半(1~6曲目)の感想

1曲目は「他には何も」ロックンロールに夢を見続ける心情を歌った、アルバムの最初にふさわしい、爽快な一曲!「やらずにいられない 事をやるだけなんだ」前向きでシンプルで、マーシーらしいフレーズがたくさん出てくる。

2曲目「ハル」曲全体が、何かヒリヒリするようなシリアスさを感じさせる一曲。演奏がとてもシンプルで、歌詞の意味は分からないけれど、大切な何かを感じさせます。ハルは「春」のことかな。

3曲目「バニシング・ポイント」いつか終わる命なら、いつだって、行くしかないだろ?とでも言うような、熱い気持ちにさせられる。1曲目に続き、とてもマーシーらしいフレーズが出てきて、ちょっとほっこり。「背骨 力 チャンスは到来」とかね。

4曲目「欲望ジャック」曲全体を支配するような、ダーティなリフがカッコイイ。途中出てくる「LUST FOR ROCK’NROLL!!」は、ロックンロールが欲しくてたまらない、という意味。イギーポップに「LUST FOR LIFE」って曲があったなあ。

5曲目「シャイニング」とにかくコーラスがいい感じ。ヒロトの後ろで歌うマーシーも最高なんだけど、最後に3重になるコーラスが聴きどころ。「ぜんまい切れのひぐらし あの日の風 入道雲」って歌詞、グッと来てしまう。

6曲目「ぼっち」頭っから、12弦ギターの音が気持ちいい。太陽も、富士山も、三日月も、みんな一人ボッチなんだから、ボッチでも気にすんな、とでも言うような、何だか優しい一曲。

後半(7~12曲目)の感想

7曲目「ゴー ゲバ ゴー」アナログだったら、ここからB面。そしてこっからの流れが本当に素晴らしい。ゴー ゲバ ゴーは、とにかく楽しくて、踊り出したくなるような一曲。ライブで盛り上がるだろうなあ。

8曲目「ナンバーワン野郎!」シングルにもなった曲ですね。頭の「イェー!イェー!」の掛け合いからもう、最高!「やる事は わかってる 立ちあがる 立ちあがる」このフレーズは、このアルバムのテーマって感じがしますね。とにかく、なりふり構わず行っちゃうぜ!!って感じ。

9曲目「雷雨決行」これは超名曲ですね。夢に立ち向かう際に生じる、現実との葛藤を歌っているのかな。次に進むためのドアノブを掴もうとしていたのは自分だけでなく、同じ仲間がいたっていうのが、ヒロトとマーシーの関係のようで、グッとくる。あと、ブルーハーツの情熱の薔薇にちょっと似てる。

10曲目「49cc」これはバイクの曲ですね。真夜中にモンキー(バイク)に乗って、ドーナツ屋さんへ向かう途中、ザ・フーを鼻歌で。ゆったりしていて可愛い曲。

11曲目「ライオンとサンシャイン」ライオンが荒野をかけぬけていくような、軽快なナンバー。ハイロウズの「荒野はるかに」を、ちょっと思い出してしまう。このアルバムでは異彩を放ってる感じの曲。

12曲目「メキシコの星」メキシコの夜に、テキーラでも飲みながら、踊っちゃうような、ほっこり楽しい気持ちにさせてくれる、ステキな曲。ルチャドールはメキシコのプロレスラー、エストレージャは星、メヒコはメキシコのこと。アルバムの最後を明るく締めてくれる。

ロックンロールに生き方を教わる

この「ACE ROCKER」は、生きるうえで大切なことを要所要所で伝えてくれるような、良いアルバムだと思いました。色んなことを教えてくれて、最後には「メキシコの星」で陽気で楽しい気持ちで終わらせてくれる。そんなヒロトとマーシーは、やっぱり最高のロックンローラー!一生着いていくぜ!!