ザ・クロマニヨンズ 「CAVE PARTY」深みを増した2ndアルバム!

ザ・クロマニヨンズ「CAVE PARTY」 発売日 2007年9月12日

1.ギリギリガガンガン
2.東京ジョニーギター
3.悲しみのロージー
4.メガトンブルース
5.むしむし軍歌
6.こたつねこ
7.はさんじゃうぜ
8.ゴーロマンス
9.うめえなあもう
10.夢の島バラード
11.レフュージア
12.ゼロセン
13.いきなりくる
14.紙飛行機

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前半(1~7曲目)の感想

1曲目は「ギリギリガガンガン」、クロマニヨンズの王道ナンバー!とも言えるような、シンプルで勢いのあるナンバー。「今日は最高!今日は最高!今日は最高の気分だー!!」なんて、中学生が書いたみたいな歌詞が素晴らしい(笑)

お次は「東京ジョニー ギター」、2stアルバムの「エレキギター」の続編のような曲。エレキギターでデッカイ音を鳴らせば、世界中のどこだってジョニー・B・グッド!!名曲です。

続く「悲しみのロージー」は、マイナー調のアダルトなナンバー。ルースターズの「ロージー」を若干意識してるのかな?近い雰囲気があります。これもめちゃくちゃカッコイイ。

4曲目は「メガトンブルース」、いきなりたたみ掛けるような、意味不明の歌詞が素晴らしい!「シャブナンゾーンナチンケナモン!」ってなんなんだ(笑)ハイロウズのミーのカーにも通じるような、言葉の感覚。これも名曲。

5曲目「むしむし軍歌」は、初期パンクのようなザックリしたギターがいい感じ。戦争へ向かう「むしむし軍団」の悲哀を歌った、ヒロトらしいかわいい曲。突然、軍歌調に変調したりと、遊び心にあふれた名曲。

6曲目「こたつねこ」、ここでちょっとスローダウン。こたつねこってなんだろうなあ?感覚的な歌詞がマーシーらしい。7曲目「はさんじゃうぜ」は、真夏のクワガタの心情を歌ったユーモラスな曲。これも、とてもマーシーらしい曲だと思う。

後半(8~14曲目)の感想

8曲目「ゴーロマンス」、ワンリフで突っ走る感じが最高!途中のマーシーのギターソロが、めちゃくちゃカッコイイ。お次は「うめえなあもう」、なぞなぞみたいな歌詞が楽しい、軽快なナンバー。吉野家のCMソングにもなってましたね。

10曲目「夢の島バラード」、冒頭の「東京都江東区 夢の島バラードよ」ってな歌詞、ここまで具体的な固有名詞が出てくることって、ヒロトの曲では超珍しいと思います。特に意味のあることを歌っているわけではないのに、グッと来てしまう名曲です。

11曲目「レフュージア」、これは超カッコイイ。ハイロウズの「ジェリーロール」や「キャサディ・キャサディ」に似た雰囲気のある、マーシーの詩人としての才能が爆発した名曲。ハイロウズ時代から出来ていた曲らしいけど、マーシーが歌っていてもおかしくないなと思う。

12曲目「ゼロセン」、ゆったりとしたロックンロールナンバー。ハイロウズの「ノロノロ」に近い雰囲気がある。13曲目「いきなりくる」、ボ・ディドリー・ビートでありながら、メロディアスな、おもしろい曲。ヒロトのハープも良い感じ。

そしてラスト「紙飛行機」、いきなりたたみ掛けるような演奏が、一瞬で空気を変えます。ヒロトの「タリホー」のように、マーシーの本質的な部分を歌っている感じがします。「明日とかわからないし 別にいい」という歌詞が、本当にカッコイイ。アルバムを締めくくるにふさわしい、最高の曲。

名曲ぞろいの2ndアルバム

この「CAVE PARTY」は、1stアルバムの流れをくみつつも、曲の幅が広がり、深みのある歌詞があったりして、完成度の高い良いアルバムだと思います。通して聴いた後は、無敵の万能感に包まれているはずです!